shizuto on languages

言語好きの組込みプログラマが言語から言語じゃないものまで語ります。On y va!

アジャイルサムライ

僕は普段は組込み系のプログラマやっていて、そこで使われているプロセスというのは基本、ウォーターフォールです。プログラマな人たちの中でウォーターフォールと口にすると、それはまああまりいい意味では語られないのですが、ウォーターフォールなものはウォーターフォールなので、ウォーターフォールなのです。

ウォーターフォールのよい部分はというと、どの時点で何ができてという管理がしやすいことですよね。「要求が後から変わらないのなら」とか、「最初から十分な前提知識があれば」とか、現実には滝を逆流するようなことがしばしばあって大変なのですが、まあ、うまくいっている領域ならウォーターフォールも、各地で言われるほどひどいものではないです。まあ、現代でも一番使われているプロセスでしょうしね。

さて、そんな『100年変わらない技術が理想』とも言われる組込み系でも、新規分野はもちろんあります。ウォーターフォールしか知らない企業、組織、人にとってはすごく難しい。もちろん、会社も組織も人もそうそう簡単には変えられない。知らないものに対する不安は誰しも多かれ少なかれ持っていますからね。とはいえ、これまでのウォーターフォール一辺倒ではうまくいかないだろうということは、みんな気づいてきています。

さて、どうするか。そりゃ、ウォーターフォールなんて捨ててスパイラルだ、アジャイルだ!

と、なったらおもしろいのですが、まあ厳しい。仕組みが変わるには、一度叩きつぶされるか、うれしさをちょっとずつでも実感していくか、だいたいどちらかでしょう。

そんなわけで、今年の夏休みはアジャイルサムライを読みます。

というか、現にウォーターウォール一辺倒ではどうにも太刀打ちできないだろうと思うものがもう目の前にいたりするのですよね。ウォーターフォールのプロセスは回しつつ、すぐに効果を発揮できそうなアジャイルの考え方をプロジェクトメンバーに伝えてやっていくのがいいんじゃないか、と思うので。総合的にはアジャイルではないけど、アジャイルのやり方というのはやっぱり手段であって、取り込み方はいくらでもあるはず。

というような感じで、ささっと2章あたりまで読んでみましたが、これはきっと使える。あとは、僕の消化力と発信力次第だなあ。がんばるぞ。